— 新人王&鉄腕リリーバーを生んだ横浜の伝統校
学校と野球部の小史
横浜市南区にある公立の商業高校、通称「Y校」。強豪がひしめく神奈川で、堅実な守備と機動力、投手力を軸に粘り強く勝ち抜いてきた伝統校だ。派手さよりも「プロで長く生きる術」を身につけた選手を多く輩出してきた点が特徴で、球界を代表するセットアッパーや、走攻守に長けた外野手など、プロの現場で重宝されるタイプが目立つ。
現役選手(2025年シーズン時点)
- 笹川 吉康(ソフトバンク)※現役
2020年ドラフト2位の強打外野手。長打と脚力を備え、2024年に一軍で初本塁打。素材型から一軍定着を狙う新世代のY校OB。
顕著な実績を残した主なOB
- 山口 鉄也(巨人)— 新人王/最優秀中継ぎ
育成入団から不動のセットアッパーへ。通算642登板・防御率2点台前半の安定感でV戦線を支え、「育成の星」として球史に名を刻んだ左腕。 - 荒井 幸雄(ヤクルト→近鉄→横浜)— 新人王
1年目から打撃で存在感。通算1000試合超の出場で巧打者として長く活躍した外野手。 - 武藤 孝司(近鉄)
二遊間のユーティリティ。通算打率.278、約500試合に出場した堅実な内野手。 - 河原 隆一(横浜)
上位指名の本格派右腕。中継ぎ中心に登板を重ね、1990年代後半のベイスターズで貴重なリリーフを務めた。
歴代OBダイジェスト
- 長坂 健治(近鉄→楽天):捕手として6年プレー。
- 三浦 将明(中日):右腕投手。プロで7年在籍。
- 中島 浩人(巨人):社会人経由の右腕。
- 宮城 弘明(ヤクルト/韓国・KBOでも活躍):KBOで先発として複数年ローテ。
- 片岡 建(東映→日拓→日本ハム):ドラ1右腕。1970年代のパ・リーグで登板。
年代別・簡易リスト
(※肩書きはプロ入り時/現役は「※現役」表記。成績表は省略)
2000年代以降
- 笹川 吉康(ソフトバンク)※現役|外野手/2020年ドラ2
- 山口 鉄也(巨人)|投手/2005年育成1位
- 長坂 健治(近鉄→楽天)|捕手/2001年8位
1990年代
- 武藤 孝司(近鉄)|内野手/1995年3位
- 河原 隆一(横浜)|投手/1993年1位
1980年代
- 荒井 幸雄(ヤクルト→近鉄→横浜)|外野手/1985年2位
- 三浦 将明(中日)|投手/1983年3位
- 中島 浩人(巨人)|投手/1982年5位
- 宮城 弘明(ヤクルト/KBO)|投手/1980年3位
1970年代〜1960年代
- 片岡 建(東映→日拓→日本ハム)|投手/1969年1位
…ほか、各時代でプロに進んだOBを輩出。
まとめ
Y校は、派手なスターだけでなく、プロの現場で“効く”人材を数多く育ててきた。育成出身から頂点に上り詰めた山口鉄也はその象徴で、近年は笹川吉康が新たな看板候補。神奈川の強豪相手に磨いた基礎技術と勝負強さは、これからもプロの舞台で生き続けるだろう。



コメント